こんにちは。
今回はアメリカでの妊娠生活で気を付けてるべき食品・生活のことについてまとめたいと思います。
妊娠中、食べていけないもの
日本とアメリカでは食べていけないものが少し違います。
生や加熱が不十分な魚介類・卵・肉
生や加熱が不十分な魚介類・卵・肉には食中毒を引き起こす菌が含まれています。非妊娠時の体は、ある程度のウイルスや細菌に打ち勝つことができる免疫がありますが、妊娠していると免疫力が低下することが多くなります。
普段お腹を壊すことのないわたしも妊娠中に何度か当たり、腹痛を伴う下痢や嘔吐をしました。免疫力が下がっていると実感。また、調理する際もしっかり火を通し、手・使用した包丁・まな板などは綺麗に洗いましょう。
わたしは普段から肉や魚を切るときは使い捨てを使用しています。
日本では妊娠中でもお寿司を食べる方もいますがアメリカではNGです。生魚を食べる習慣がないので魚は必ず火を通しましょう。お寿司大好きなわたしはどうしてもお寿司が食べたいとき、えび天巻・かんぴょう巻・いなり寿司などを食べていました。
リステリア菌を含むもの
低温殺菌されていない乳製品・ホットドック・デリミート(ハムやソーセージなど)・燻製魚介類・洗ってない野菜にはリステリア菌が含まれている場合があります。
リステリア菌を含む食品を食べると、症状の重い感染症になります。その症状はインフルエンザに似ていて、寒気・発熱・筋肉痛などで、妊娠中に感染すると流産・早産・死産や新生児の生命に関わる感染症の原因になります。
早期であれば抗生物質での治療が可能なので、誤って食べてしまい症状が出た場合はすぐに受診しましょう。
牛乳やチーズは低温殺菌されているPasteurizedと表示されているものを選びましょう。
ホットドックは加熱されていても長時間外に置いてあったりするので注意が必要です。デリミートを食べる際は湯気が出るまで加熱が必要です。
水銀を多く含む魚
サメ、メカジキ、アマダイ、キングサバは禁止。
その他の魚は毎月の合計が8ポイントまでなら食べていいとのことでした。
1ポイントは調理済みの魚240g
1ポイント | 2ポイント | 4ポイント | 8ポイント |
アンチョビ* ボラ ホタテ ナマズ(養殖の) カキ* エビ カニ パーチ(海水または淡水の) イカ* ザリガニ ポロック ティラピア カレイ目の魚類(ヒラメ、シタビラメ) サーモン(缶詰、冷凍、新鮮) マス*(淡水の) ニシン* イワシ* ホワイトフィッシュ* | タラ マヒマヒ フエダイ 淡水ドラムフィッシュ*(別名シープスヘッド) ジャックスメルト* ツナ(ライトツナ缶) | バス*(スズキ、シマスズキ、メバル) カサゴ 青魚* ツナ*(アルバコア、ホワイトツナ缶) オヒョウ マグロ*(新鮮、冷凍) ロブスター ニベ*(マス) ギンダラ* | ハタ マーリン サバ* オレンジラフィー |
例えば、2ポイント480gのサーモンを食べ、翌週に4ポイント240gのマグロを食べた場合、この時点で1ヶ月の合計6ポイントとなります。残りは1ポイント480gまたは2ポイント240gまでの魚を食べることができます。
*は加熱すれば身体にいい魚なのでポイント内で摂取するのをオススメされています。
生または軽く調理されたもやし
日本では問題ありませんがアメリカではサルモネラ菌の可能性があるため、もやし・アルファルファ・クローバー・大根・緑豆(スプラウト系の野菜)はよく加熱しないといけません。
アルコール
アルコールは、胎盤を通して赤ちゃんに届きます。過度に飲酒すれば赤ちゃんの発達に影響しますので、妊娠中はできるだけ飲まないようにしましょう。
コーヒー
妊娠中は、WHO(世界保健機構)によると、妊婦の場合は300mg/日(コーヒー2杯程度)までにするように発信されています。
コーヒーが飲みたくなった場合はNESCAFEのDecafを飲んでいました。
カフェインを含むお茶
烏龍茶・日本茶・紅茶 等
いずれもカフェインが含まれています。それぞれ1日2〜3杯程度までにしましょう。
妊娠中、注意したいこと
妊娠中の注意事項です。
ドラッグ
日本では絶対に言われることはないですが、アメリカでは問診の際にドラッグを使用しているか、使用している場合は妊娠中はやめてください。と言われました。
薬の服用
基本的に妊娠中の薬の服用はNGです。もし、飲みたい場合は医師の承諾が必要です。
しかし、数点ですが妊娠中でも服用していいと言われている薬があります。代表的なものはTylenol(タイレノール)と言う鎮痛剤です。
飲み過ぎはよくないのでどうしても我慢できない時に飲むようにしましょう。
猫のフンを触らない
トキソプラズマ症に感染している小鳥やネズミを食べた猫のフンを処理することでトキソプラズマ菌に感染する場合があります。猫のフンを処理する場合は手袋を付けてしっかり手を洗うか他の人にお願いしましょう。
ジカウイルス流行地域に行かない
妊娠中にジカウイルスに感染すると胎児にとって危険なのでジカウイルスが流行している場所には行かないようにします。ジカウイルスは症状が出ないこともあるので感染を防ぐことがとても重要です。
ジカウイルスは性行為でも感染するので、旦那さんが出張などでジカウイルス流行地域に行った場合はコンドームを使用します。
ジカウイルス流行地域はこちらから確認できます。
シートベルトを付ける
アメリカのある州では自動車事故により死亡した妊婦さんや新米お母さんの40%がシートベルトを着用していませんでした。
これらの死の多くはシートベルトを着用することで簡単に予防できたものです。いくら近い距離の旅でも毎回車に乗るたびにシートベルト着用しましょう。 妊婦さんは運転中、普段以上に心配事が増えます。自分と赤ちゃん両方を守る方法でシートベルトを着用しなければいけません。
シートベルトの締め方
赤ちゃんはお腹の中にいて十分に保護されています。シートベルトを締めることで自分自身を守ることになります。正しく着用すれば、シートベルトが赤ちゃんに害を与えることはありません。
- ひざと肩用のベルトを着用する
- お腹の下の腰骨の低い位置にひざ用のベルトを締める(絶対にひざ用のベルトをお腹の上にかけたり、お腹の周りに沿って締めない)
- 肩用のベルトは胸部の中心を通す(絶対に腕の下、背中の後ろ、または首に沿って締めない)
- ベルトがぴったりフィットしていることを確認する
エアバッグ
シートベルトを締めていなくて、前方のふくらんでいるエアバッグに向かって体が飛んでいった場合、その衝撃は、自分と赤ちゃん両方に害を及ぼすほどの勢いがあります。しかし、シートベルトを締めていれば、エアバッグはシートベルトと共に働き自分と赤ちゃんを守るのでエアバッグのスイッチを切らないでください。
クリーナー・スプレー
家庭用クリーナーの中の化学物質は肌を通って体内に入ります。できる限り化学物質ではなく天然成分が使われている製品を使う用にしましょう。
- 掃除の際、化学製品を使う場合は必ず手袋を使う
- 製品からのガスを吸わないようにマスクを付け、窓を開けて新鮮な空気を入れる
- 殺虫剤・除草剤は使わない
- 家庭内で殺虫剤が使われたら部屋に入る前に空気を入れ替えてもらう
- エアゾールスプレー缶ではなく、ポンプ式スプレーボトルを使う
- 揮発性有機化合物のガスを吸わないように、壁の塗料はラテックス塗料を使うか、「Low VOC」または「No VOC」の表示がある塗料を使う
- 鉛系塗料および強烈なガスを発する油性塗料とシンナーは使わない
お風呂・サウナ
ひどく熱いお湯や蒸気は赤ちゃんにとってよくありません。足を浸すだけなら問題ありませんが座って浸かるのはやめましょう。ぬるめのお湯に浸かるのは大丈夫ですが転ばないように注意が必要です。
破水した場合は入浴禁止です。
まとめ
妊婦中は免疫力がほんとに低下するんだと実感しました。少し高いですが妊娠中はオーガニックを選ぶようにしたり、食べ物には注意した方がいいと思います。